髪を黒くするには?必要な栄養素や食べ物や飲み物

黒い髪の毛を保つには

もともと、髪の毛は白い状態で生まれてきます。この白い髪の毛をメラノサイトという色素細胞が黒くしているのです。メラノサイトはメラニン色素を作り、毛母細胞へメラニン色素を渡して黒い髪の毛になります。髪の毛の黒さはメラニン色素の量によって変化します。

メラニン色素が多いと光を吸収して髪の毛は黒く見えます。しかし、メラニン色素が少ないと光を反射して白く見えるのです。ブリーチした髪の毛や薄い黄色に見える白髪ではメラニン色素が少なくなっているので、白っぽく見えてしまいます。つまり、メラニン色素の量を増やせば、黒い髪の毛を保つことができるということになりますが、どうやって増やすのでしょうか?

メラニン色素は、チロシンというアミノ酸がチロシナーゼというメラニン合成酵素により、参加重合されて作られています。つまり、メラニンの材料になるチロシンを摂るということが必要になります。白髪になってしまう原因にはストレスや生活習慣も大きく関係しています。心当たりのある人は、まず見直してみるのもおすすめです。

髪の毛を黒くする栄養素

髪の毛を黒くする栄養素には、チロシンのほかにもビタミンB6やビタミンB12、たんぱく質、ヨードなどがあります。ビタミンB6は、ビタミンB群のひとつです。たんぱく質を分解して、髪の毛を黒くするために必要なアミノ酸を身体へ吸収させる役割があります。

ビタミンB12はメラニン色素をつくるメラノサイトの機能を活性化させ、メラニン色素を増加する働きがあります。たんぱく質は、髪の毛をつくる材料です。たんぱく質が不足してしまうと、髪の毛は弱くなり、切れ毛や薄毛などのトラブルの原因になります。

また、たんぱく質を分解することでアミノ酸をつくることができるので、髪の毛には必要な栄養素です。ヨードは、ミネラルの一種で、メラノサイトの働きを活発にする働きがあります。

髪の毛を黒くする食べ物

これまで紹介した栄養素を食事から摂ることで、髪の毛を黒く保つサポートをしてくれます。チロシンは、乳製品であるチーズや、にしん、カツオ、マグロ、数の子、たらこなどの魚介類にも含まれています。

また、納豆や豆腐、アーモンドなどの豆類にも含まれています。そのほか、卵やりんご、バナナ、アボカドなどにも含まれています。ビタミンB6は、カツオやマグロ、鮭などの赤身の魚や、豚ヒレやささみ、バナナやパプリカに含まれています。

ビタミンB12は、きのこ類やかつお、いわしなどの魚介類、チーズや卵からも摂取することができます。たんぱく質は、納豆や豆腐などの大豆製品や肉や魚、卵から摂取することができます。肉では特に赤身肉にたんぱく質が多く含まれています。ヨードは、ひじきやわかめ、のりやもずく、とろろなどの海藻類に多く含まれています。

髪の毛を黒くする飲み物

食事はもちろんのこと、飲み物から摂取できると嬉しいという方もいることでしょう。髪の毛を黒くするのに役立つ飲み物を紹介します。まずは、ビタミンやミネラルが多く含まれためかぶ茶です。めかぶにはヨードが多く含まれているので、メラノサイトの働きを活発にしてくれます。

次に、豆乳です。豆乳は大豆製品であり、髪の毛のもとになるたんぱく質やチロシンを多く含んでいます。どくだみ茶は血行を促進してくれます。健康的な髪の毛は血行によってつくられると言ってもよいほど、血行を良くしておくことは重要です。髪の毛を黒くするための食べ物や飲み物は多くあります。

しかし、白髪の原因にはストレスも関係していると言われています。偏った食事や、栄養素を摂ることに集中するとストレスになりかねません。食事を楽しみながら、必要な栄養素がとれるように心がけてみましょう。