セラミドの美容効果!セラミド選びは種類に注目!
スキンケアに気遣う女性なら、「セラミド」という言葉を一度は聞いたことがあるでしょう。
セラミドは肌本来の成分で、健康な肌を作る重要な役割を持っています。
しかし、肌に備わっているセラミドはさまざまな要因で減少し、肌トラブルの引き金になるのです。
減ってしまったセラミドをどう補給するのか、気になる女性も多いのではないでしょうか?
今回は、セラミドの役割と効果、効果的なセラミドの補給方法について解説します。
セラミドとは?
セラミドとは、皮膚の角質層に存在し、紫外線や細菌などの刺激から肌を守りながら肌の潤いを保つ働きをしている成分のことです。
人間の皮膚は、厚さが約2㎜で表面から表皮層、真皮層、皮下組織の3層に分かれています。
表皮層は、さらに表面から角質層、顆粒層、有棘層(ゆうきょくそう)、基底層と呼ばれる4つの層で構成されています。
角質層はわずか0.02㎜しかありませんが、皮膚の潤いを逃さず、外部刺激から肌を守るとても大切な役割を果たしています。
この角質層にある細胞は、ケラチンというたんぱく質でできていて、ブロックのように並んでいます。ブロックをより強固にするために、ブロック同士を固める役割を果たしているのが細胞間脂質です。
セラミドは細胞間脂質の50%を占める主成分であり、このセラミドの量が外部刺激から肌を守るバリア機能や水分保持の働きに大きく作用し、肌に潤いやハリ、弾力などをもたらすといわれています。
誰の肌にもある成分健やかな肌の「角層」の中では、何層もの角層細胞が重なっています。そして、角層細胞どうしのすき間を満たし、細胞どうしや水分をつなぎとめているのが、肌の必須成分「セラミド」です。
肌が持つセラミドの役割と効果
肌本来が持つセラミドの役割と、肌に与える効果について見ていきましょう。
肌の水分を保持する
セラミドは肌の角質細胞のすき間を満たし、肌の水分を保持する重要な役割があります。
肌の角質細胞がレンガ状にキレイに並んだ状態が健康な肌であり、うるおいと透明感のある肌の源です。
セラミドは角質細胞同士をつなぐ、いわばセメントのような役割を果たしています。また、セラミドが角質の水分を保持できるのは、水分と皮脂の両方とつなぐ性質も関係しています。
肌の角質内は「水分の層」とセラミドの仲間である「細胞間脂質の層」があり、その間にセラミドがつながって一方向に整列する「ラメラ構造」を造り上げるのです。
ラメラ構造によって水分が蒸発するこがなく、常にうるおいの肌をキープできます。
バリア機能が正常に働く
角質細胞間にセラミドが満ちた肌は、外部の刺激から肌を守るバリア機能が正常に働きます。
紫外線や摩擦、空気や室内の乾燥といった外部の刺激から肌を守ってくれ、肌トラブルが起きにくい肌になれるのです。
また、前述のラメラ構造もバリア機能に欠かせない要素です。ラメラ構造が作られた肌はキメが整い、肌トラブルのないキレイな肌に導きます。
セラミドって大人になると減ってしまう?
年齢を重ねることで減ってしまう美容成分はたくさんありますが、残念ながらセラミドも同じ。セラミドを産生する力は、なんとピークが赤ちゃんのとき。
30歳を超えると大幅に低下し、50歳になると20代の約半分に減少してしまうのです。
セラミドが不足すると乾燥したりシワやたるみができたりするだけでなく、バリア機能も低下。若いときは肌が強かったのに、大人になるにつれてアレルギーを起こしやすくなったり、肌がゆらぎやすくなったりするのは、セラミド不足と関係している場合もあると思います。
セラミド入り化粧水の選び方と使い方
減ってしまったセラミドを外側から補給する場合、セラミド入り化粧水を使う方法が効果的です。
セラミドは表皮の角質層に存在するため、外側から補給する方法は即効性があります。
ただし、セラミド入りならどれでもOKというわけではなく、「高濃度」のものを使うことがポイントです。
化粧水をつけた部分だけセラミドが補給されるため、気になる部分をしっかりケアしましょう。化粧水などに配合されているセラミドの成分は、以下の4種類が主流です。
ヒト型セラミド(天然型セラミド)
ヒト型セラミドは酵母で作られており、人間の持つセラミドと似た働きをします。ほかのセラミドの3倍~15倍の保湿力があり、もっとも安心して使えるのが特徴です。
動物由来の天然セラミド
馬や牛から抽出されたセラミドで、人間のセラミドと比較的近い性質を持ちます。保湿力が高く、バリア機能や肌荒れの改善効果が期待できます。ただし、動物由来は希少価値が高く、高濃度に配合するのが難しいため4種類の中でもっとも高価です。
植物性セラミド
トウモロコシや米、大豆、パイナップルなどの植物から抽出されるセラミドです。人間のセラミドと構造がやや異なるため、ヒト型や動物由来よりも効果が低くなります。
合成類似セラミド
石油原料から化学合成した、セラミドに似た保湿成分です。人間のセラミドと似た構造で作られていないため、3種類と比較すると効果が劣ります。ただし、天然より原料が安くリーズナブルなので、気軽にたっぷり使えるのがメリットといえるでしょう。
このように、セラミドの種類で効果や価格が異なるため、含有量と効果をもとに選ぶといいでしょう。
まとめ
セラミドは肌の角質細胞のすき間を埋めて水分を保持し、バリア機能を正常に働かせる重要な役割があります。ラメラ構造ができている肌は、うるおいとキメが整った健康な肌の証拠です。
しかし、セラミドは年齢や紫外線などの要因で減少するため、外側や内側から補給するケアが欠かせません。
美容液・化粧水を選ぶなら「セラミドの種類」に注目セラミド化粧品を選ぶなら、「ヒト型セラミド」「天然セラミド」が配合されているものがベストです。