ビタミンA、B、C、Eの違い知っていますか?特徴を解説

ビタミンAの特徴とはたらき

ビタミンAは、脂に溶けやすい性質をもつ脂溶性ビタミンのひとつです。ビタミンAには目や皮膚の粘膜を健康に保ったり、抵抗力をアップさせる働きがあります。ビタミンAは鶏や豚のレバー、うなぎ、バター、卵などに多く含まれています。植物性の食事がメインであった過去の日本では、ビタミンAは不足しがちな栄養素として知られていました。

しかし、現在は動物性食品を食べる機会が増えたことで、ビタミンAが不足することはほとんどありません。ビタミンAが不足すると、プロビタミンAという成分からビタミンAを必要な分だけ作ることができるのです。つまり体の中でビタミンAを作ることができるということですね。

αカロテン、βカロテン、βクリプトキサンチンはカロテノイドとも呼ばれ、赤や黄色の野菜に多く含まれています。変換効率の良いβカロテンは、ほうれん草やにんじん、ピーマンやトマトに含まれています。動物性食品に含まれるビタミンAは豊富なので、例えばレバニラ炒めであれば1食で1日分のビタミンAを摂取できることになります。

しかし、ビタミンAは水溶性のビタミンと違い、脂溶性なので体の中に貯蓄されます。そのため、過剰な摂取には注意が必要です。

ビタミンBの特徴とはたらき

ビタミンB群は、エネルギー代謝を行うために必要な栄養素です。たとえば、エネルギー源である糖質や脂質、たんぱく質を摂取していたとしても、ビタミンB群が不足していると体内の代謝は行われにくいのです。

また、ビタミンB1は、糖質の代謝に関わります。ビタミンB1が不足すると、糖質の代謝が行われない、つまりは糖質をエネルギーに変換されにくくなり、疲れやすくなってしまいます。これは身体の糖化につながります。ビタミンB2は脂質の代謝、ビタミンB12 はたんぱく質やアミノ酸の代謝などとそれぞれに働きがあります。

ビタミンBは、赤身の魚や、ヒレ肉、パプリカ、ほうれん草、アボカドなどに含まれています。ビタミンB群は、水に溶けやすい水溶性ビタミンであり、摂取して体に取り込まれても尿として排出されるので、毎日の摂取が必要な栄養素です。

ビタミンCの特徴とはたらき

ビタミンCは、コラーゲンの生成に必要な栄養素です。また、毛細血管や歯、軟膏などを健やかに保つ働き、皮膚のメラニン色素の生成を抑制する、日焼けを防ぐなどの効果、抵抗力を高める効果があります。

ビタミンCが不足すると、壊血病という病気になり、血管がもろくなることで出血したり、いらいらしたり、貧血、筋肉の減少などの症状がででてきます。最近では、美肌に良いとしてビタミンCの抗酸化作用に注目が集まっています。

抗酸化作用によって、美白効果があると言われています。ビタミンCを多く含む食べ物には、果実類、野菜類、いもなどです。バランスの良い食事を心がけていれば不足することはないと考えていて良いですよ。ビタミンCは熱に弱いため、野菜はできるでけ生で食べるのがおすすめです。

ビタミンEの特徴とはたらき

ビタミンEは、細胞膜が酸化するのを防ぐ、つまり体を若々しく保つ働きがあります。ビタミンEが不足すると、神経系や筋肉の障害の症状が見られることがあります。血行が悪くなり、冷え性や頭痛、肩こりなどの症状が出やすくなります。

また、抗酸化作用が与作なるため、お肌が刺激を受けやすい状態になります。ビタミンEは体内に蓄積しにくいため、過剰摂取の心配はありませんが、サプリメントなどで過剰に摂取した場合には健康に影響を及ぼすことも考えられます。ビタミンEを多く含む食べ物には、アーモンドや穀類、魚類、野菜類などがあります。